緑内障専門外来
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緑内障専門外来について
診療日・時間:毎月第1・第4水曜日、午後14:30~16:30
※完全予約制
担当医:中元 兼二
日本医科大学付属病院准教授
専門分野・緑内障・日本眼科学会認定専門医・日本眼科学会認定指導医
こんな方は受診ください。
・緑内障が心配な方(家族に緑内障がいる、部分的に見えにくい場所がある)
・健診で指摘を受けた(視神経乳頭陥凹含む)
ご予約方法
1.
保険証をお持ちの上、診療時間内にお越しください。(まずは院長の診察を受けていただきます)
視野検査をご希望の方はあらかじめ、お電話で予約される際にお伝えください。
2.
問診・OCT・角膜の検査・視野検査・眼圧検査・眼底検査・細隙灯による診察をいたします。
3.
院長の診察を受けていただき、必要があれば緑内障外来の予約をします。
ご注意
現在使用している点眼薬・内服がある方は、わかるお薬手帳などをお持ちください。
検査は何日かに分けて行うことがあります。
セカンドオピニオンを希望される方へ
セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。
セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、セカンドオピニオン先の医療機関、他の医療機関での診察や治療を受ける為のものではありません。まず、ほかの医療機関の医師に意見を聞くことがセカンドオピニオンです。
保険診療ではなく、自由診療になりますので全額自己負担となります。
当院では診療情報提供書(セカンドオピニオン用)が必要になりますので、かかりつけ医にセカンドオピニオン希望の旨のお話をして手紙をお持ちください。
連絡先、手紙の内容を確認して後日当院より予約日時をご連絡いたします。
¥20,000/30分になります。(時間厳守でお願いいたします)
受診後かかりつけ医宛にお返事を書きますので、かかりつけ医を受診する際にお渡し下さい。
ただし、下記のようなケースはお断りしています。
・主治医に内緒でする相談
・最初から転院、転医するつもりでの相談
・医療ミス、裁判中、医療保障の相談
・医療費や医療給付に関する相談
・亡くなった人に対しての相談
緑内障とは
緑内障は視野(見える範囲)が欠けていく病気です。
日本人が失明する原因の第一位は緑内障であり、治療せず放っておくと失明につながる恐れがあります。
40歳以上に多い病気で40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障といわれており、その数は年々増えています。
緑内障は、原発開放隅角緑内障・原発閉塞隅角緑内障・続発緑内障・正常眼圧緑内障がありますが、なかでも日本人は眼圧が正常である正常眼圧緑内障が多く、緑内障全体の7割を占めます。
眼圧について
眼圧とは眼球の形と働きを保つ圧力です。
眼圧は房水を作る量と房水が目の外へ出て行く量のバランスによって維持されています。
このバランスが崩れて眼圧が高くなると、視神経が圧迫されて傷つき視野が欠けてしまいます。
正常眼圧緑内障とは
視神経の強さは人によって異なり、眼圧が正常でも緑内障になってしまう人がいます。
このような緑内障を正常眼圧緑内障といいます。
開放隅角緑内障・閉塞隅角緑内障とは
房水は毛様体で作られ眼の前方に流れます。そして隅角にある線維柱帯というフィルターのような働きをしている部分で濾過されてからシュレム管を通って眼の外に出て行きます。
隅角は開いているけれどフィルターが目詰まりを起こしているのが開放隅角緑内障、隅角が閉じているのが閉塞隅角緑内障です。
緑内障の治療
眼圧を下げる治療を行います。
眼圧を下げると視野が欠けるスピードが緩やかになります。
目薬・レーザー治療・手術があります。
SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)を受ける方へ
SLTは房水の出口である線維柱帯に低エネルギー光の短いパルスを照射し、房水の排出障害を改善し、眼圧下降を図るレーザー治療(手術)です。
日本では10年以上前からある安全な治療です。
<適応>
- 眼圧の高い方や正常でも下げる必要がある
- 生活が不規則で決められた点眼ができない
- 認知症などで点眼の自己管理ができない
- 薬のアレルギーで点眼薬に限りのある
- 点眼薬の副作用で困っている
- 妊娠や授乳などで点眼ができない、心配でしたくない
※目によってSLTが向かない方がいます。適応は慎重に判断いたします。
<効果>
眼圧下降効果幅には個人差がありますが、約2~6mmHgとされ、眼圧下降が成功するのは約60~80%です。SLTの効果は約1ヶ月~2ヶ月後に安定してきます。そのため点眼の回数、種類を減らしたり、視野の悪化を抑制したり手術を先延ばしすることを目的とします。ただし、半年~数年とその効果の持続には個人差があります。定期的な診察、検査は必要になります。
<方法>
①眼圧検査をします。
②点眼麻酔と眼圧上昇を抑える目薬をします。
③器械に顎を乗せ、座位で行います(約10分程度)痛みはありません。
④1時間後に再度眼圧測定します。帰宅後は通常の生活が可能です。(スポーツ、マッサージ、アルコールは避ける)
⑤1週間以内に診察します。
<SLTの副作用>
※まれに虹彩炎や前房出血、眼圧上昇がありますが、一時的なものになります。
※1~2日程度充血やかすみ目が続くことがあります。
<費用>
1割負担の方・・・約1万円
2割負担の方・・・約2万円
3割負担の方・・・約3万円
※ただし限度額適応認定証がある方はそれに応じての金額になります。